前回までのThis War of Mine
避難生活二日目、昼の間に作ったバールを持って放棄されたコテージを探索するパヴレは残留品のメモをしながら探索することを思いつく。その時寝ずの番をしているブルーノの身に起こったこととは……。たくさんの物品を持ち帰ったパヴレを待っていたのは襲撃のことを話す悲しいブルーノの声だった。
何者かが我々の拠点に盗みに入り、それを見張りのブルーノが発見して応戦したが、我々には武器がない。幸いなことに物品を失うことなく敵を追い払うことができたが、ブルーノが負傷した。
ブルーノは負傷したが、包帯を誰も持っていない。包帯を必要ないと思い込んでいたパヴレが昨日の探索で包帯を見つけたものをそのままにしてきてしまったからだ。深い傷を負ったためほとんど動けなくなってしまったブルーノと寝ずに探索をしていたパヴレはベッドで眠り、一人残されたマルコが昼を切り盛りする。
マルコが家屋に残された土砂を片付けていると、突然ドアをノックする音が聞こえた。物品を交換しないかと持ちかけられた。果たして交換レートはいいのだろうか。ラジオがないので外の情報が分からない。その上他のチームメンバーは全員寝ているので相談もできない。さてどうするべきか。
勝手に交換してしまっても悪いし、もしかしたら包帯がなくてもなんとかなるかもしれない。このちょっとした楽観は異常な生活環境がもたらした不思議な結論であろうか。物々交換を諦め、マルコは少し深呼吸をして土砂を取り払っていた。そしてその先の棚からプレゼントを見つけたのだ———包帯だ。
夜は再び放棄されたコテージに侵入することとした。本拠地の設備を整えるためにはもっとガラクタと木材が必要なのだ。
リュックに持てるだけのそれらを詰め込むと、マルコは振り返った。あと包帯も、入れておこう。