iPhoneでDominionがアツい

最初にDominion(ドミニオン)の話を少ししよう。
ドミニオンはドイツで生まれたカードゲームで、デッキ構築型ゲームという一大ジャンルを築くまでに有名かつ人気を博した世界のゲームである。
今までカードゲームと言ったらトランプかTCG(トレーディングカードゲーム)くらいのものであった。
TCGは遊戯王やMtGをやったことがある方なら分かるだろうが、ぶっちゃけ「金をかけて強いカードを持ってたら勝てる」ゲームである。
ドミニオンは違うのだ。与えられたカードプール(カードの束)から、ゲーム中にデッキを組み上げながら勝利を目指すゲームなので、まず「資産=強い」は全く通用しない
このフェアな環境がやはり人を惹き付ける魅力の原点であるように思う。

Dominion by Donald X.Vaccarino
Hammer Technology
カテゴリ:ゲーム
価格:無料(2012/1/23現在)

さてドミニオンのルール等は各自確認してもらうとして、本アプリのレビューといこう。

価格は無料で、その理由だが推察するに本家非公式のアプリであるからのようだ。

アプリ起動直後の画面
OFFLINEを選択すれば、CPUと遊ぶことができる。
王国カードのサプライセット選択画面
本家のルールブックにある推奨組み合わせが上から並び、続いてランダムと自分で選ぶ選択も可能だ。未経験者の場合、はじめはFirst Gameがいいだろう。
王国カード画面
 操作説明はまるでないが、CPUの真似ごとをするとなんとかなる。
購入は捨て札置き場にドラッグだ。
今はYou=自分の手番で、購入フェイズ。2コイン1購入なので堀(青いカード)を獲得する場合は赤線の通り
財宝、勝利点、呪いと廃棄画面
画面真ん中のコインと勝利点の部分をタップするとこちらの画面に。
こちらからはKINGDOMの文字列をタップすると王国カードサプライ画面に戻ることができる。
そして下の黒枠の右端、情報のiアイコンをタップすると出てくる画面がコチラ。
直近のプレイヤーの行動が見られる
 この画面、ぜひログ機能が欲しいところだ。
settingsからアニメーションの速さを変えて対応してもよいのだが、他のプレイヤーにActionカードを連打されてずっと俺のターンをされる間に、なにが起きたか確認しづらいときにログ機能が活きると思うのだ。
1ゲーム終了の画面
 運よく勝つことができた。ここではスライドして各プレイヤーの勝利点が自動的に計算されているのが分かる。

プレイにおいて、実際のゲームより良い点
シャッフルしなくていいのはでかい。積み込みの危険性も皆無だから空気も悪くならない。
また山札と捨て札の枚数や残Action回数、現在のCoin数が一目で分かるのはかなり楽。これのおかげで庭園が使いやすい。あれ実際は数えるのめんどくさいんだよね。
加えてどんどんやりたくなる。後片付けのいらないカードゲームは一人でゲームするときにかなり重宝する。片付けながら対戦相手と互いのプレイを褒め合うことはオンラインではできないからね。

実際のプレイより劣っている点は「テーブルゲームの美学」とかも絡んできて収拾がつかないので敢えてここでは語らないでおこう。

このアプリ、非公式とはいえ無駄な広告もなく操作も簡単で、英語がある程度できれば楽しめる非常に優秀なアプリだと思う。
基本セットしかサプライがないので、複雑すぎるカードもない。webルールを横目に初めてやる友達同士遊んでみるのも新しいテーブルゲームの形なのかもしれない。

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