これは誰もが一度は名前を聞いたことがあるであろうTCGだ。
今回は、Duels of the Planeswalkers 2013(以下DotP2013)というMtGをPS3,XBOX360,iPad,Steamで遊べるようにしたゲームを若干の紹介も交えつつ、40枚フルアンロックしたデッキの俺的レシピを載せたいと思う。
コンセプト
コンセプトというのは、デッキビルドにおいてとても重要なファクターである。DotP2013は、カードプールが酷く限定されていて、その上さらに構築にも限度がある(例えば4枚入れたくても3枚しかない《複製の儀式/Rite of Replication》)ので、MtGのように真っ当なアーキタイプを作れない。
特に今作DotP2013は、前作と打って変わりアンロックカードにも軽いカードから重いカードまで、種類が豊富でひとつのデッキでも理想とするアーキタイプに種類が増え、オリジナルデッキが輝ける瞬間がとても多いと思う。
安定4killとかできるゴブリンばかりいる環境ではもちろんこの限りではない。
前振りが長くなった。今回紹介するチャンドラ・ナラーの『火炎生まれ/Born of Flame』デッキも、「そんな形があるんだな」と思って見てくれれば幸いである。
『火炎生まれ/Born of Flame』(61)
【土地】(24)
24:《山/Mountain》
【クリーチャー】(7)
02:《火の突撃者/Pyre Charger》(R)(R)
03:《チャンドラのフェニックス/Chandra's Poenix》(1)(R)(R)
02:《業火のタイタン/Inferno Titan》(4)(R)(R)
【呪文】(30)
01:《猛火/Blaze》(X)(R)
01:《地震/Earthquake》(X)(R)
01:《稲妻/Lightning Bolt》(R)
02:《赤の太陽の頂点/Red Sun's Zenith》(X)(R)
01:《燃えさしの雨/Rain of Embers》(1)(R)
03:《焼尽の猛火/Searing Blaze》(R)(R)
04:《灼熱の槍/Searing Spear》(2)(R)
02:《火炎崩れ/Flamebreak》(R)(R)(R)
03:《血の手の炎/Flames of the Blood Hand》(2)(R)
02:《炬火の炎/Flames of the Firebrand》(2)(R)
01:《硫黄の渦/Sulfuric Vortex》(1)(R)(R)
01:《連鎖反応/Chain Reaction》(2)(R)(R)
04:《チャンドラの憤慨/Chandra's Outrage》(2)(R)(R)
01:《破壊の標/Beacon of Destruction》(3)(R)(R)
02:《火炎放射/Cone of Flame》(3)(R)(R)
01:《火炎破/Fireblast》(4)(R)(R)
チャンドラのデッキは赤単であり、赤のなりふり構わず焼き尽せば勝てるじゃないかという精神のこもったカードが多く入っていたので、結果スライバーンというアーキタイプを理想として、コンセプトを立てた。
1.フルバーン寄りにする。
バーンとは火力カードで文字通り相手のライフを攻め続け自分より先に相手のライフを0にしてしまおうというタイプだ。
ただカードプールの限られたこのDotP2013、フルバーンにするにはカードが足りない。
《火炎破》がもう一枚あれば強すぎてしまうし、では《ショック》が2枚きたとしてもまた強くなってしまう。
アンロックできないカードのことを思っても仕方がないので、コンセプトに合う形を模索しなければならない。
2.スライバーン気味にする。
"スライとは"なんてここで語れるほどゲーム歴がないので割愛するが、 このゲームの中でそれに近い形をとるとすれば、速攻をもつクリーチャーを入れることだ。
とにかく次の自分のターンが帰ってくるまでには土地はフルタップ状態になるまで焼いていった方が良いので、出してすぐ使えるという意味で《火の突撃者》は候補に挙がった。
《チャンドラのフェニックス》はスタンでも十分実績のある素晴らしいカードで、パスワードアンロックカードでも一枚手に入るので3枚投入は必然だった。
《業火のタイタン》だが、これについては速攻がない。が、EtB能力で着地したらとりあえず割り振り3点の火力が使えるということで入れてある。そ もそもバーンで6マナに到達する時点で雲行きが怪しくなってくるのだが、最後の一押しでどうにかなるかもしれないというのが採用した理由だ。
バーンの素晴らしい点に、相手のクリーチャー対策がてんで無駄になるというものがある。《破滅の刃》におびえて大型クリーチャーを出せないなんてことはないし、そのカードを引いた相手は、実質1枚手札を使えないので損しているに等しい。
最も、このゲームではクリーチャーを採用しないと60枚にならないようなものなので、そう上手くはいかないことが多いが・・・。
チャンドラのデッキで、もう一つ方向性を見いだすとすれば、フェニックスたちを使って粘り強いファイトを見せることだと思う。赤っぽくないのでそこまで好きではないのだが、この形なら《世界火》を使うことも(マナが伸びるという意味で)考えられる。
DotP2013はこれからデッキが増えていくみたいだし、それがラヴニカのものなので面白そうですね。
もしや、RtRの前にDLC出して、今回のようにスポイラー公開前にお披露目もあるのかな…?