CONSPIRACYドラフト戦略について [フルスポイラーから想像する]

'14/6/6(Fri.)に発売予定のコンスピラシー日本語版のカードイメージギャラリーがついに全て公開となった。
注目のカードは各々あると思うので、ドラフトにおいてのピック戦略を色別に考えていきたい。

白青

白のタフネス偏重クリーチャーで地上を守り、青のフライヤー軍団で攻めるという古典的白青デッキは組めそうにない。というのも、青に優秀なフライヤーが少ないからだ。
青は今回、優秀なスペルというカラー・パイに沿った収録内容であるが、クリーチャー最弱色という面でもその点をしっかりと意識しているようだ。《大気の召使い》がマシな部類というのではどうしようもない。
クリーチャーの貧弱さで押し切られそうな色(レアクリーチャーや多色クリーチャーはその限りではないが)であるが故に、それらのシナジーを意識してピック・プレイをしていきたい。つまり、サボタージュ能力のあるクリーチャーを白の優秀なプロテクション付与スペルでバックアップし、グロウ戦略をとることが重要になってくるだろう。
また、アーティファクト・クリーチャーで対抗することも視野に入れるべき色の組み合わせであることも考えていくことになる。ドラフト能力を持つアーティファクト・クリーチャーはバックアップもファッティもこなせる多様さがあるため、自分のピックに合ったクリーチャーをピックしよう。

まとめると、白と青でデッキを組むのであれば、しっかりシナジーを意識したデッキを組み、ふんだんにアーティファクト・クリーチャーに頼るべきであると言える。

青黒

今回の青黒は強力なアーキタイプであることが、黒の収録スペルから読み取れるであろう。序盤から対戦相手にプレッシャーを与えられるクリーチャーと、青のドロースペルに支えられた後半の粘り強さが見受けられることがその理由だ。
ただし、黒のスペルは何れも各プレイヤーや各対戦相手に作用するものがほとんどであるため、多人数戦におけるプレイヤー間のヘイトを買いやすいのもまた事実である。
また、除去スペルは多人数戦において除去されたクリーチャーをコントロールしていたプレイヤーとあなたがカードアドバンテージを損するため、ここぞという時まで温存しておきたい。今回の黒はアーティファクトに対抗することができるというのも強力なアーキタイプを形成する要因の一つである。

まとめると、ヘイトを買わないようなプレイングを心がけることで、対戦相手に押し切られる前にチェックメイトに持ち込める色の組み合わせであると言える。
序盤から魔王プレイをするのもまた醍醐味ではある。

黒赤

黒赤は今回も攻撃的な色の組み合わせである。気をつけて欲しいのは、赤はダブルシンボルのカードが多く、かつそれらが有用であることである。《火山の流弾》も《小悪疫》も使え小型のリセットボタンの採用が可能な色の組み合わせではあるが、どちらもダブルシンボルであることには気をつけたい。
黒赤はゲーム後半にふさわしい重いカードを採用することもできるため、そうしたカードでパワーゲームを展開することができるのも強みだ。それらのカードもまたダブルシンボルであるため、多色地形に恵まれない場合、マナを生み出すスペルを採用することを考えてもいい。ただし、多人数戦において失うものが多いことも事実なので、できれば採用を見送りたい。

まとめると、マナの配分に不安が残るが、そこを解決できれば豊富な除去で優位に立てるアーキタイプである。

赤緑

赤緑はクリーチャーの質がよく、パワフルなゲームを終始展開できる。スペルの質も悪くなく、サーチもマスデスもドローすらできる色の組み合わせである。特に多色カードである《ヤヴィマヤの火》はゲームの主導者になる可能性をもたらす素晴らしいカードである。《リスの巣》も、《対立》がないものの優秀なトークン生成エンチャントであることには変わりないため、《ヤヴィマヤの火》との組み合わせが強烈である。

まとめると、非常に強力なアーキタイプの一つであることが明確なので、隣家との取り合いにならないようにピックすることが重要である。

緑白

緑白は議決の色の組み合わせであり、多人数戦という場での調停者の立場である。パーティの盛り上げ役であるなめ、勝つためには奸計が必要である。優秀なオーラ呪文でクリーチャーをバックアップし、必要に応じた攻撃をコンスタントにしていくことが生き残る唯一の手段であろう。《剣を鋤に》がピックできない限りボムに対処する手段がなく危険であることは忘れずに。

まとめると、クリーチャーによるビートダウンもできファッティも擁しトークン戦略もできるが一度押されると巻き返しにくいアーキタイプであるため、プレイングの妙を必要とする色の組み合わせである。

青赤

青赤はスペルの強い色であるが、コンスピラシーのリミテッドにおいては赤と多色のクリーチャーがそこそこの性能を持っているため、そのスペルの強さだけに頼らず攻め切ることが可能であろう。唯一プレインズウォーカーを採用することができる色であることにも注意したい。
青のドロースペルが優秀であるため、息切れもしにくく攻めも守りもできるが、タイミングを読んだプレイングは他の色の組み合わせより多くを求められるため、常に戦場に睨みをきかせておこう。

まとめると、赤のクリーチャーを青のスペルで除去から守ったり、ドローしたりと、戦場にクリーチャーを絶やさない工夫が必要なアーキタイプである。

白赤

白赤は多人数戦において分の悪いアーキタイプだと断言しよう。
普段より展開力で他のアーキタイプを打ち崩す戦略をとるため、多人数戦では息切れによる敗北が見えるからだ。
ただしコンスピラシーのドラフトにおいてはマスデスや火力をピックし、《戦いの熾天使、バサンドラ》や《黎明をもたらす者レイヤ》などの強力なフライヤーを確保すればその限りではない。フェニックスのような粘り強い白赤デッキが見られるだろう。

まとめると、白赤の色の組み合わせに行くカードは目星をつけやすいので、しっかりと色の主張をしたドラフトをすると良いデッキが組めると思える。

黒緑

黒緑は優秀な除去呪文にプレッシャーをかけるためのクリーチャーが豊富な、カードプールに余裕のあるアーキタイプである。
《魂売り》が見えたら一直線で向かうべきアーキタイプでもあり、人気は必至である。
注意したいのは陰鬱を狙うのはあなただけではないということぐらいで、除去を握って緑のファッティや黒の変わったクリーチャーを出して行く動きが安定するだろう。

まとめると、強力なアーキタイプの一つであるため、黒の除去をピックした後ですぐに緑のファッティをピックしてすぐ色を決めるのではなく、黒の人気を推し量りつつ緑をタッチしていくか、黒の取り合いがあるかを見定めつつ緑メインでピックをしていくことが必要であろう。もちろん、二色均等ができるならそれに越したことはないほど安定したカードパワーを持っている。

青緑

エドリックが見えたらマッハ

白黒

コンスピラシーでの白黒の役割は、ボードコントロールだろう。除去とオーラ、黒の黒の攻撃的なクリーチャーと白の防衛的なクリーチャーをピックして場を固めていくのが戦略だ。
除去、黒のクリーチャーをピックして白が不人気であればピックすることでこのアーキタイプに到達するものと思う。
確定除去に頼られて、ただの便利屋さんにならないことが勝つための鍵である。

三色以上

マルチェッサは除去されなければカウンターの乗ったクリーチャーが死ななくなるため、1pack目で見えたら確保しておこう。メインとなる色を決めたらマルチェッサがいなくても戦えるようにピックをしていくこと。廃位を活かすなら青赤でしょう。

という印象を受けたので、身内ドラフトで活かしていきます。

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