This War of Mine 12日目

前回までのThis War of Mine

 戦争が起き国民全員がその日暮らしとなった日に出逢ったパヴレ、マルコ、ブルーノと後に合流したマリン。マリンが起こした事件によって、抑鬱のようにふさぎこんでしまったマルコは一睡もできなくなってしまっていた。体調を崩したメンバーを助けるために、チームはよりまとまっていく。




 情報収集のためにラジオをつけると、一同は武装集団のデモ行進が起きていることと、タバコの値段がどんどん上がっていることを知った。タバコを集めて売りに行くことをいったんの目的としておこう。また、なるべくなら夜番も増やしたほうがよさそうだ。

 昼間には訪問客もいたが、物資もなく人出もない我々が他人のために尽くしてやれることがなかったのが悔やまれる。

 夜の準備は、ラジオの情報をもとにタバコを持って行こうと全員で決めた。タバコを交換しなければいけないので、誰か交換してくれそうな———つまり物騒な人のいる場所に行くことも。

 物騒な人間によって荒らされた教会は瓦礫がそこかしこを占めていて、シャベルを持ってきて正解だったようだ。教会の中にたどりつくまでにも、正面玄関は土砂で埋められていたし、工事現場で組まれるような足場をたどって屋根から侵入しなければならなかったくらい大変だった。
 瓦礫をどける際の騒音でショットガンを手にしている人間に気づかれないようにしなければ。

 武装した悪党が後ろを向いた隙に教会で高級なタバコ葉を見つけた! タバコ葉からタバコを作るための設備はないが、これをもって交渉をすれば高価なものと交換してくれるかもしれない!
 マルコが喜んだが、しかし交換を受け入れてくれそうな人間はここにいないことがすぐに彼を現実に引き戻した。そうこうしていると武装した悪党は奥に進んでいった。地下からでられるマンホールから地上に出て、奥の離れに向かったようだ。どうも怪しい。なにせ、そのマンホールにつづく場所には鉄格子があって、のこぎりで切って進めそうなのだ。一旦ここはあとにして、今日は引き返そう。

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