Vtuber、オワコンなの？
確かにVtuberやってる人本人が「もうオワコンだから」って言ってる例も実際目にしてるから、オワコンなのかもしれないね。
仮にオワコンだとして、なぜそう見えるのかを考えよう。
結論から言うと、「同じことをやってて食いあってるから業界が縮小して見える」これに尽きる。
Vtuberが大流行りしてからというもの、数多のVtuberが産声をあげては「Vtuberらしいこと」をしてきた。
例えばにじさんじ二期生デビューあたりから「じゃごりこ面接」がその役を担っていたことは記憶に新しいだろう。
「10分まとめ動画」なんかも例にあげてもいいかもしれない。その手の動画を投稿することを、Vtuber本人も「Vtuberっぽい動画あげます」「Vtuberっぽいことしちゃった」なんて表現している。
あのね、先人と同じことやると、やってる本人に対する正当な評価よりも「比較してどうか」「刺激への慣れの中での評価」などマイナス面がどうしても目立つよ。
Vtuberのほかに視線を移して例をあげるけど、Youtuberって何やってると思う？
Youtuberってすごくたくさんいるけど、初期のVlog系と商品紹介系から今は住み分けができてて、ファッション系Youtuberや企画系Youtuber、音楽系Youtuber、演劇系Youtuberなんてカテゴリができてる。どこも細かい住み分けがあって、みんな個性を発揮してる。
例えば音楽作ってる人の音楽聞きにいってるのに、その人がするゲーム実況なんてのはファンアイテムとしては優秀かもしれないけど、みんなそんな求めてないでしょ。というか、ゲーム実況は本筋じゃないじゃないですか。
Vtuberはどうかな？ みんな「なんでもやります！」って感じで似たようなゲームや似たような企画、似たような歌ばっかり歌うけど、それじゃ先発組には勝てない。もう先発組がやってるから刺激が足りないし、違いはあってもわかりやすい面白さが薄いと業界は広がりにくい。
四天王とは呼ばれないけど明確な強さを持っている人たちはみんな「強み」を持ってて、それがタレント性と呼ばれるもの。
今はタレント性がないとVtuberはバズらないし食っていけないと思う。
自然界は弱肉強食の世界だと思われがちだけど、それはご飯にするかされるかの時だけで、基本は適材適所だっていうのはよく知られた話だと思う。種の生存として、本当に弱肉強食の世界ならナマケモノなんて生きてられない。
コンテンツ産業も同じで、めちゃめちゃお金をかけて（カロリーを使って）めちゃめちゃお金を稼ぐ（カロリーを摂取する）肉食獣みたいなタイプもいれば、細々とやっていく零細や同人活動なんかの草食タイプもいるでしょう。
みんなそれぞれの居場所があって、そこでその居場所にそった生き方をしている。
Vtuberも一緒で、どこに居場所を作れるかが生き残るためには重要です。その目標のためには、タレント性が必要だと思いますよ。