京急線新逗子駅そばのバス停よりそのまま乗っていくと着けます。アクセスや開催概要などは公式ホームページの方をご覧ください。無料で見られる日もあります。
ユートピアと聞いてすぐ足が向かう程度にはシュルレアリスムの考え方が面白いなと思っているのですが,これはそれとはもちろん違いますね。コラージュも含まれた展覧会だと考えると,技法は伝播していくのかなとそれぐらいです。
行ってきたのは11/8(Fri.)でした。このときは何かの期間中で,ちょうど入場料が100円割引されてお得に入ることができました。時間もかなり遅い時間でしたので,人もほとんどおらず,若い女の子を連れて変な蘊蓄を垂れ流す
ポスターというのは一種の壁画で,しかしそれは携帯性のあるものです。印刷所というものがある限り,複製も簡単です。そうなると,ロシア構成主義による視覚的にも強いメッセージ性のある作品をポスターとして利用するということは,市民にとって非常に印象に残るメッセージを発信できるメディアだったに違いないのです。今で言うWeb広告みたいですね。そう考えてポスターを鑑賞していくと,やっぱり社会主義の国を成り立たせるための標語が見て取れたり,敵を打ち倒す自国の兵士が描かれていたりと「野心」「向上心」を感じることが多くありました。そういったポスターが見られるのは1.と3.の部屋でしたね。コラージュもあって楽しく拝見しました。私もそうですが,観覧者のメインとなるのは2.の映画の宣伝に使用されたポスターでしょう。どれも映画の内容を反映していて,きっと上映後にまたポスターを見て,すっと腑に落ちる感覚を当時の人は得ていたのではないでしょうか。素人目に見ても,色使いがキツいものも多くしかしファジーな使い方でとても楽しめました。中でも『困難な歳月』『カメラを持った男』がとても好きですね。前者は緑色の陰影が奇麗にでているのが大好きで,印刷技術の凄さを感じます。後者は平面世界に映し出す立体的な画面が素晴らしいです。あんなにシンボリックなのに,奥行きが4段階生まれているのが面白く,しかし中空に浮かぶ女性の存在によって不思議な浮遊感が得られているのに思わず感嘆しました。
この2.の部屋の真ん中には体験コーナーがあって,アヴァンギャルドなポストカードが無料で作成できます。お土産にとてもいいのではないでしょうか。
帰りは葉山の一色海岸をぶらぶらしてから写真を撮って帰ってきました。いい磯ですね。城ヶ島を少し思い出しました。
そういえば,11/17(Sun.)は無料で見られるので,お暇な方は葉山にぜひ。葉山は葉山コロッケもおいしいですよ。