今回は先日('13 11/1)発売された統率者2013をそのまま使って遊んでみたというお話です。
試合が始まるやいなや,エスパーの魔導士の身体を白い光が包み始めたではないか。彼の将軍は常に信奉者に加護を与え,永遠の命を授けるとまで言われている存在であるのはこのためだろう。白い光は彼を大きく,そして強くタフに見せるのに十分であった。それに行動を以て応えたのが,グリクシスの魔導士であった。彼女は彼に《Curse of Chaos / 混沌の呪い》をかけてしまったのだ。これは呪いをかけられた者にクリーチャー呪文で攻撃をしかけると,その呪文を通して使役者の思考に無駄が段階的になくなっていく呪いで,つまり彼女からの「見返りのためにエスパーの魔導士の加護を打ち破る勢いで攻撃せよ」というメッセージを表している。私はそれに呼応して,すぐさまエスパーの魔導士を攻撃するためのマナのつながりを求めた。私の心の中にある彼の地,あらゆる魔導士に対抗できる智と,名誉と,力を示す地———《Seaside Citadel / 海辺の城塞》だ。
智のために、それはあらゆる物を見下ろすべき高さとなった。名誉のために、それは力を示す高さとなった。力のために、それはすべての攻撃を跳ね返す高さとなった。私は思い出の地から得たマナを霊体に集中させると,彼女の召喚に成功することとなる。私はバントの魔導士。我が将軍,我が戦術家,天空の目を持ち,公平さをもたらす統率者, 《Derevi, Empyrial Tactician / 浄火の戦術家、デリーヴィー》。
好きなジェネラルについて
せっかく統率者2013が発売されたので,そのまま無改造で持ち寄って遊ぼうということで身内で回してきましたが,バント(回避態勢のデッキのこと)のジェネラルであるデリーヴィーはとてもいいですね。Derevi, Empyrial Tactician / 浄火の戦術家、デリーヴィー (緑)(白)(青)飛行
伝説のクリーチャー — 鳥(Bird) ウィザード(Wizard)
浄火の戦術家、デリーヴィーが戦場に出るたび、またはあなたがコントロールするクリーチャー1体がプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えるたび、パーマネント1つを対象とする。あなたはそれをタップまたはアンタップしてもよい。
(1)(緑)(白)(青):統率領域にある浄火の戦術家、デリーヴィーを戦場に出す。
2/3
青が入っていることが先ず評価できる点で,加えて流行の緑もあります。いくら死んでも点数でみたマナ・コストが4でインスタント・タイミングで出てくるのはかなりの強みでしょう。殴りながらコンボが使えるジェネラルとして,ガチ環境でも使えるんじゃないかなーという感じを受けました。エドリックとちがって飛んでるので回避能力ありますしね。
統率者2013は,統率者戦に参入するきっかけにしよう!
この統率者2013という商品が評価できる点として,無改造のデッキでほぼ完結しているというのがあります。例えばエスパーは《Sanguine Bond / 血なまぐさい結合》と《Vizkopa Guildmage / ヴィズコーパのギルド魔道士》 があるので 《Exquisite Blood / 極上の血》 さえシングル買いすれば無限ライフロスコンボが搭載できますし, ジャンドの《カーの空奪い、プローシュ/Prossh, Skyrider of Khar》はそれと《Food Chain / 食物連鎖》だけで,用途は限定的ですが有色無限マナがでます。デリーヴィーに関しては《Reveillark / 目覚ましヒバリ》があれば無限ドローができます。有名なヒバリを使った多様な無限コンボデッキが組めるのです。デリーヴィーはパワーが2なので,ヒバリから釣ってこれるのも強いんじゃないかなと思います。エドリックにはできない芸当ですね。
このように,あと一枚だけシングルカードを買えば無限コンボを搭載したデッキにできるというのが統率者戦参入のきっかけになりやすい商品構成だなと感じる理由です。
いかがだったでしょうか。今回は熱中しすぎて対戦中の写真を撮るのを忘れていたので全く写真がありませんでしたが,どんな風に統率者2013という商品を楽しんでいたかが伝われば幸いです。次のEDH記事はカジュアル環境のデリーヴィーデッキを組んで晒そうかなと考えています。それでは次の機会まで,あなたの元に賢いジェネラルがありますように。