Magic 2015 ( Duels of the Planeswalkers ) デッキレシピ / D5C

 マジック2015の記事へようこそ。
 今作は単純に強いビートダウンデッキばかりで、そうしたデッキは往々にして使っていて面白くないことに悩んでないか?
 今回の記事を読めばもう大丈夫。絶対に興奮して、夜通し試してみたくなるデッキを紹介するよ。もっとも、勝つのに時間がかかるって意味でもあるんだけど……それはそうと、ビートダウンに飽きた今こそコントロールデッキを使ってみたくないか。しかも古風な、いかにもこれがコントロールだっていう……そう、よく知ってるね。『パーミッション』だ。日本語に直訳すると「許可」だけど、これは打ち消しを使って相手が唱えたカードを許可するかしないかを自分が決めてしまっている様子からついたデッキのアーキタイプの名前さ。
 なに? こんなに狭いカードプールでできるかだって? そこをやってみせるのがデッキビルダーってもんじゃあないのかい。




デッキレシピ

土地(23)

《平地》2
《島》4
《山》2
《ジャングルの祭殿》3
《秘儀の聖域》3
《崩れゆく死滅都市》3
《海辺の城塞》3
《アゾリウスのギルド門》1
《イゼットのギルド門》1
《ボロスのギルド門》1

呪文(37)

《前兆の壁》3
《次元の浄化》1
《熟慮》4
《否認》1
《無効化》1
《解消》3
《霊感》3
《衝撃的な幻視》4
《苦悩火》1
《神々の憤怒》2
《圧倒する雷》3
《エルフの幻想家》1
《帰化》2
《仮面の称賛者》2
《森の報奨》3
《不死の霊薬》1
《真実の解体者、コジレック》1
《貴重な発見》1

帰ってきたやる気デストラクション

 「マジかよ」って言っていいんだ。驚いていたままでいいから、話を聞いてほしい。
 昔、D5Cというデッキがあった。考え方はこうだ。「常に相手に損をさせろ」。このデッキはカードアドバンテージを異常に意識しており、相手に不利な交換を迫るパーミッションデッキと相性がいい。
 クリーチャーはキャントリップ(場に出たらカードを引ける)持ちしか採用していないので除去を打たれてもカード枚数で損をしていない上に、《前兆の壁》は少なくとも序盤の猛攻をしのぐだけのタフネスを持ち合わせている。軽い打ち消しと《神々の憤怒》は序盤のテンポをしっかりと取り戻し、《森の報奨》は序盤に失ったライフロスを取り戻すが、これは《ショック》4枚を打ち消したのと同じことになる計算だ。もしも相手がコントロールならサイクリングしてしまえばいい。一番苦手なライフゲイン相手には《帰化》と《次元の浄化》でしっかりとエンチャントを除去していけば、相手は投了間違いなしだ。
 又、これらのカードは序盤に土地を手元に持ってくるためにも役立っている。2マナのドローが8枚に基本土地サイクリングが7枚あれば土地が23枚でも十分だ。全体除去や打ち消しを打ちすぎたら《不死の霊薬》と《真実の解体者、コジレック》でライブラリーを修復するか《貴重な発見》で手元にもってくればいい。
 こうして相手のやる気をそいだ上で、《苦悩火》で焼いたり、《真実の解体者、コジレック》を唱えてみたり、コントロール相手に生き残った《仮面の称賛者》で殴りきってみたり、ライブラリーが切れるまで防戦してみたりすると勝利を収められる。
 これが「パーミッション」足る超低速重コントロールの戦い方である。今までミラーマッチをしたことがないが、ミラーマッチは《真実の解体者、コジレック》を唱えたほうが勝つ。以上でD5Cの紹介を終えよう。

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