This War of Mine 16日目

前回までのThis War of Mine

 戦争が起き国民全員がその日暮らしとなった日に出逢ったパヴレ、マルコ、ブルーノと後に合流したマリン。チームを救うため、銃弾の飛ぶスナイパー・ジャンクションに医療品を取りに向かったパヴレが出会ったのは息子の元に帰れなくなっている男性だった。銃弾を回避し、男性のために安全な迂回路を作った彼は満足感から意気揚々と拠点に帰るのだった。


  息子に会えたことで感謝してくれた男性のおかげで意気揚々と拠点に帰ってきたパヴレが朝聞いたことは、あまり嬉しい報告ではなかった。野菜と水が盗まれ、マルコが強盗に怪我を負わされたのだった。幸いパヴレが包帯を持ち帰ってきたので手当てはできるが、数が不足している。

 パヴレはそれでも自分のやった仕事に誇らしげな気持ちを損なわなかった。自分がやった仕事がなくなったことになるわけでもない。今後生きて行くための希望を持てる思い出になるかもしれないのだから。

 その後はほとんどのメンバーが負傷しているため、日中のほとんどは寝て過ごすにとどめた。体がいたいまま動くことができないメンバーもいたくらいだったからだ。
 そのため、その夜はまたもパヴレが探索に出かけることになった。しかし武器が必要のない比較的安全な探索先は、すでに行ったことのある場所に限られていた。医療品がありそうなところに目星をつけて向かった。

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