アイツ:ワイルド ブラック・ロック・マウンテン編

♪スタンダードにサヨナラ決まってからどれだけの時間たっただろう♪

こんにちは。すべらき( @T0340T )です。

スタンダードを退場するカードたちにサヨナラを言う時間が今週もやってきました。
闘技場からも去ることになる彼らの大部分が、四月を前に忘れ去られてしまう前に活躍を振り返りましょう!



《速射の一矢》

2マナで3点ダメージという標準的な火力におまけ効果がついている強力な呪文でした。
おまけ効果を用いることのできるアグロではドラマチックなドローを呼び、おまけ効果を用いることのできないコントロールでは使い勝手の良い火力であったこのカードはまた非常に有用でもありました。
代替カードを見つけるのは難しいと思われますが、なにかしらのデッキで使いたくなるような火力カードがくることに期待しています。

《フレイムウェイカー》

テンポメイジを大いに支えたカードのうちの一つで、このカードなくしてはテンポメイジの強さは語れないほどの影響力を持っています。
テンポメイジは元来テンポをとるプレイをするデッキでしたが、このカードの使い方によってはコンボのように動くことがありました。このカードは様々なデッキを生み出す元となることにも繋がったのです。
今後はこのようなカードはもう望めないでしょう。さようなら、ウェイカー。

《しめやかな通夜》

このカードはコントロール要素のあるパラディンで使われてきました。
《終末予言者(CSC)》とのコンボで比較的小さいマナ(時には0マナで!)でプレイすることができ、序盤からも使える可能性のある優秀なドローだったのです。
このカードがいなくなることで、コントロール系のパラディンはよりよいドローソースを望むか、《戦利品クレクレ君(CSC)》や《苦痛の侍祭(CSC)》など別の手段でごまかさなければなりません。

《チビ・トワイライトドラゴン》

《チビ・トワイライトドラゴン》はかなり使い勝手のいいカードでした。
プリーストは盤面にミニオンを残してアドバンテージをとっていくクラスで、ドラゴンデッキでは特にその特徴がデッキに噛み合っていました。
このカードは条件を満たせば1ターン目から2/3のミニオンが出せます。これはあのワイルドで活躍している《エサゾンビ》と同じステータスです。この高いヘルスでアグロに対して一方的なトレードを仕掛けられます。そうしているうちに後続のミニオンにつなげればいいのです。
今後の彼なしでのドラゴンデッキは序盤が非常に不安定になることが予想されます。

《復活》

一瞬だけスタンダードに復活プリーストというデッキが存在していました。早すぎる環境についていけず、使い物にならなくなってしまったデッキです。
そのデッキで強かった動きが《復活》で《傷を負った剣匠(CSC)》を呼び戻すものですが、《復活》のワイルドへの撤退によりこれが不可能になりました。

《集合の合図》

《集合の合図》はかなり変則的なカードですが、たびたびこのカードを使うデッキがありました。それはミルローグです。
ミルローグはデッキを削って勝つという特殊すぎるデッキで、この《集合の合図》のおかげでデッキ作りに複雑性が生まれました。ミルローグは今後絶滅してしまうのでしょうか。

《インプ・ギャングのボス》

強すぎました
アグロにはその除去耐性から採用され、コントロールではアグロに対する制圧力から採用されています。
このカードがワイルドへ退くことで、新しい3マナの悪魔がデザインできるのは大歓迎です。

《悪魔の憤怒》

小型のミニオンを一斉に除去できる全体火力です。主にコントロールで使われ、序盤の安定性に寄与していました。呪文なので代替カードが考えづらく、この枠を考えないことにはカザカスデッキは完成しなさそうです。

《ソーリサン皇帝》

《ソーリサン皇帝》の退場による影響は凄まじく、アグロ以外のあらゆるデッキが多大な影響を受けます。
個人的には《ドクター・ブーム(GVG)》のような便利さだと思っていて、実現不可能なコンボを可能にするだけでなく、ただいるだけでプレッシャーをかけられる強いミニオンです。
明日新たなカードが発表される「大魔境ウンゴロ」では、ニュートラルのレジェンドが少ないとの話があります。つまり、《ソーリサン皇帝》のようなカードは今後生まれにくいのではないでしょうか。クラスカードで彼のような強力なミニオンが出てくれたら面白いですね。

《ブラックウィングの変性者》

特定のデッキには大いにプレッシャーとなる能力と高いステータスが特徴で、ドラゴンデッキのパワーを牽引する存在でした。
ワイルドへの移行により、そのパワーは見られにくくなるものの、今後のドラゴンシナジーを大いに引き上げるカードに期待が持てるのも事実です。

ここまで多くのカードを見てきましたが、どれも試合環境を大いに変えた一枚だったはずです。
今後のマンモス年の新しいカードたちが、その楽しかった記憶を塗り替えられるようなカードたちであることを願って明日のカード発表をともに待ちましょう。

♪そして いつか こう言うよ
"ハロー ワイルド フォーマット"♪

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