アイツ:ワイルド リーグ・オブ・エクスプローラー編

♪スタンダードにサヨナラ決まってからどれだけの時間たっただろう。

こんにちは。すべらきです。

スタンダード・ローテーション(古いカードが順次使えなくなり、新しいカードが使えるようになるルールのこと)を今春に控え、スタンダードからワイルドへと移行するアイツらに思いを馳せる時間がやってきました!

今回は冒険に満ち溢れたアドベンチャーセット、「リーグ・オブ・エクスプローラー」のカードたちの中で、特に影響の大きいカードたちを見ていきましょう。


《ワタリガラスの偶像》

《ファンドラル・スタッグヘルム(WOG)》との組み合わせはもちろん、《魔力の巨人(KRZ)》のコストを減らすタネにもなる便利なカードだっただけに、スタンダードから落ちるのは残念です。
このカードがスタンダードからいなくなるために、マンモス年(2017年度のスタンダード名)には使いやすい選択持ちのカードが来るのではないでしょうか。

《闇の売人》

1マナのスペルである《凄まじき力(CSC)》や《魂の炎(BSC)》を発見して思わぬところからゲームエンドを早めたり、有用な1マナミニオンを発見して盤面を整えたりと、スタンダードでも闘技場でも器用なカードでした。
試合環境によってはコントロール寄りのデッキに入らないこともあるため、ローテーション後のコントロールデッキの構成には影響を与えにくいでしょう。
反対に、Zooのようなアグロデッキには影響必至です。
さらに最も大きな影響を与える先は、配信での盛り上がりでしょうか。

《忘れられた松明》

このカードがワイルドに行くということは大きな変化です。
レノメイジのようなハイランダーデッキは二枚めの《フロストボルト(BSC)》と二枚めの《ファイアーボール(BSC)》を失いますし、フリーズメイジは3マナで唱えられる《ファイアーボール(BSC)》でリーサルダメージを狙いに行くことが難しくなります。
そのため、コントロール寄りのメイジデッキのデッキ構成はもちろん、プレイングも難解さを増すでしょう。

《ブラン・ブロンズビアード》

雄叫びが二回発動する能力を持つ豪快なレジェンダリーも、スタンダードの舞台から姿を消します。
この変化によって、まずはクトゥーンデッキが柔軟性を失います。旧神のささやきで追加されたクトゥーンの力を強める能力を持つミニオンたちのほとんどは雄叫びの能力を発動させてその信仰を表します。そのため、《ブラン・ブロンズビアード》による一種のごまかしが今後効かなくなります。
次に、雄叫びのデザインに広がりのあるシャーマンがワクワクを失います。《翡翠の爪(MSG)》は武器に雄叫びの能力がついた面白いカードです。こういったカードたちとのシナジーが面白く、ファンデッキも存在していたシャーマンは少なからず影響を受けるでしょう。
その分マンモス年では強力で自由にデザインされた雄叫びを持つカードが来ることに期待が持てるでしょう。

《墓荒らし》

ローグの4マナ最強のミニオンとも名高い《墓荒らし》のスタンダードからの退場は、非常に惜しまれます。
コンボの特徴を与えられたローグは、時にマナカーブ通りの動きをしづらいことがありました。そこに選択肢を与えてくれたのが《墓荒らし》だったのです。
「ありがとよ…」と私たちからもエールをもってその背中を見送りましょう。
隠れ身以外の新しい特徴を与えられると噂のローグですが、果たしてここまで使いやすいミニオンがくるかはわかりません。

《掘り出されし邪悪》

アグロデッキに対する適切な強さを持っている全体除去でしたが、クラーケン年(2016年度)後半では環境に適さず、ローテーション前に退場してしまいました。
全体除去はほかに《ドラゴンファイアポーション(MSG)》があるので、今後すぐに全体除去が収録されるとは考えづらいでしょう。

《トンネル・トログ》

あまりにも退場を望まれ、かつ惜しまれているカードのうちの一枚ではないでしょうか。
さまざまなオーバーロードのカードにより、序盤から大きなパワーで対戦相手にプレッシャーをかけることができる強力なカードでした。
このカードがスタンダードから去る時にアグロシャーマンもいなくなるのは嬉しいような寂しいような、複雑な気持ちがシコリになって私のたちの心に残るでしょう。

《エリーズ・スターシーカー》

コントロールウォリアーが対コントロールデッキにバリューで勝つために大活躍していました。
《エリーズ・スターシーカー》がワイルドに行くとなれば、スタンダードのコントロールウォリアーはクラシックな形に戻るでしょう。

《レノ・ジャクソン》

今後私たちが大金持ちになるにはワイルドに行く必要が出てきました。
《レノ・ジャクソン》はハイランダーデッキであることを求める代わりに絶大な効果をもたらしてくれるカードで、数々のコントロールデッキで活躍していました。
仁義なきガジェッツァンで「カバール」のカードたちがハイランダーデッキに対して更にメリットをもたらしてくれましたが、今後《レノ・ジャクソン》がいなくなることでカバールの面々はどうなるのか見ものです。
《カザカス(MSG)》が強力なので、カザカスデッキとして残るのではないかと思います。

《サー・フィンレー・マルグルトン》

マルグルトンはマーロックシナジーを用いるデッキよりも、高速アグロ向きのカードでした。
ハンター以外のデッキがハンターのヒーローパワーを得たり、ウォーロックのヒーローパワーを得てミニオンを引き続けたりするのに現在も大活躍しています。
彼がスタンダードの一線を退くことになれば、高速アグロデッキはその尖った強さを保つことはできなくなるでしょう。
次なる1マナ1/3のミニオンは果たしてどんなカードなのでしょうか。

《埋葬》

悪名高いプリーストの無条件除去でしたが、これもスタンダードのシーンからはいなくなります。
コントロールやミッドレンジ相手に凄まじい力を持つこのカードがいなくなることで、プリースト以外のコントロールデッキは相対的な強さを増します。
もっとも、四月にでもプリーストは新たな除去を手に入れるでしょうが。

《七つの鯛罪》

マーロックパラディンを支えたキーカードなだけに、これを失えばデッキアーキタイプごと消滅するでしょう。
パラディンにはバフパラディンが選択肢として残ることになりますが、四月の新カードに期待が高いのも事実です。
細かいところでは《ウルダマンの番人》も同時にスタンダードから消えるので、ミッドレンジからコントロール向けの遅い展開のデッキに適するカードが今後追加されるのではないでしょうか。


リーグ・オブ・エクスプローラーは楽しく強い能力を持ったカードが多く、とても魅力にあふれていました。
その別れを惜しみながら、スタンダード・ローテーションまでスタンダードで彼らを活躍させましょう。

♪そして いつか こう言うよ
"ハロー ワイルド フォーマット"

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