おすすめはMZMサンドとなっております。

こんにちは。すべらきです。
『今週おすすめのVTuber動画』と題して、毎週土曜日に好き勝手に喋るラジオ配信をしています。
今回はそこで取り上げた中から、MontsterZ MATEの動画について内容に加筆・修正を加えた記事となります。

昨今のタピオカブームにおける行動理念的考察タピ!

僕はこの動画の話が大好きです。
タイトルからもう謎じゃないですか?
「行動理念的考察」って、いきなり言われてわかります?僕はわかりませんでした。
結論から言うと、小難しい話をするための丁寧な話の組み方がすばらしいよという話をこれからします。

タピオカという昨今ブームのキャッチーな話題を手に、2人は日常動画のいつものスペースでくだけた喋りを始めます。
「〜〜タピ。」と、語尾をタピオカにしておちゃらけて話すわけですね。ここからエピソードトークに持っていく自然な導入が好きなポイントのひとつです。

エピソードトーク(コーサカ)は自分の過去の話から現在につながる自分の特性の話をしていて、自慢話やオチを期待する話のようにわかりやすい話題のピークがなく、すごく聴きやすくて、良い意味で流しやすい話ですよね。
ここが重要で、主題となる小難しい話をするための潤滑油になっていると思います。

そこから追加でエピソードトーク(アンジョー)。ここはすごく重要で、小難しい話の導入として"SNS地獄"の話題を出す布石です。コーサカが過去の話をしていましたが、アンジョーはそれより現在に近い過去の話をしているのも、これからする現在の話に戻るための自然な一直線の時の流れを感じてすごいです。
これが現在過去しっちゃかめっちゃかでエピソードトークをしていたら、おそらく小難しい話を聞く前に人は混乱します。

そしてメインディッシュとなる行動理念的考察の話です。
行動理念というのは物事を進めていく上での方針なので、タピオカを飲むことについてならその根幹にある行動の指針を考えてみようということですね。
ここでは話を大きくして「俺たちはクリエイターのゾンビ」と触れているわけですが、そこから小難しい話を広げることもなくしっとりとエンディングに向かいます。

エンディングはまたも「〜〜タピ。」です。
ここが大好きすぎる。
話の全体の組み立て方が好きになった瞬間ですよね。

こうした話の組み立て方を、個人的に「サンドイッチ構造」と呼んでいます。
一般的に言われる話のサンドイッチ構造というのは双括型(主題が最初と最後にある)の文章のことを指しますが、僕の中でのサンドイッチ構造というのは、

・パンとパンで挟んでいる(スムースな導入と同じような話を最後にすることで、しつこくない後味を演出する)
・具=主題となるものは提言や考察など、単体では人に聞き入れられにくいもの
・具=主題の位置は真ん中か後ろの方
・ソースとなるような潤滑油的な小話がちりばめられていること

こうした要素があるものを指して評価しています。
コース料理的な、と言っても良いかもしれないですね。

・パンやスパークリングワインなど=甘いもので食欲の促進を狙う
・前菜で今日のペースをがっちり掴む
・ワインやビールなどの食欲を保ちつつ消化を促す潤滑油的存在がそこかしこに存在する
・メインディッシュの量は一品料理に比べたら少なめなのも、小難しい話をがっつり広げないところに似てて上品
・デザート=甘いもので消化を促し食後の口当たりを整える

MZMの今回の動画の作りにどちらも似ているとは思いませんか?

人が面白がったり美しいと思ったりと感情を引き起こすことができるものは、何か共通の要素が隠れていることもあると思っていて、その点で僕のおすすめはMZMサンドとなっております。というお話でした。

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